徐々に、そして唐突に - entoptic phenomenon
子供の頃、毎晩眠りに落ちる前にしていた遊びがある。
目を閉じて、暗闇の中から徐々に浮かび上がる光の形を追いかけていくと、
突然光が強くなり、その中へ吸い込まれていくのだ。
まるで大きく暖かな海の底へ潜っていくような感覚は、
私を深く安心させてくれた。
大人になった今でも、その感覚は日常の中で不意に訪れる。
心の奥底に深く潜り、ゆっくりと自分の内側を見つめてみる
光は徐々に、そして唐突に現れ、流動的に放たれ続ける。
私はそのやわらかな光に触れ、再び地上に上がる。
ずっとそこにあったものだけれど、まるで初めてその存在に気づくかのように。
だから何度でも潜り、触れて、また帰ってくる。

繁田 直美